東大ロー受験記

2019年11月20日水曜日

ロースクール受験記

こんにちは、阿部リツカです。

覚えているうちに、東大ロー受験の感想を書いておく。
ロースクールを目指す人の目に留まったら嬉しい。
(以下、情報はすべて2019年に行われた2020年度入試のものとなる)

今年の東大ロー入試は、11/16(土)に行われた。
この日は、山手線「高輪ゲートウェイ駅」開通工事のため山手線が一部運転休止。何らかの影響で電車に遅れが出るのが怖くて、予定より早めに家を出た。
9:05着席のところ、8:40には席に着いていた。既に半分以上、というか8割近くの受験生が席に着いていたように感じる。早く出たんだけどね、みんなもっと早かったね。

今年の既習一時通過は409人で、全員が法学部25番教室に収まった。私の周りにはぽつぽつ空席もあった。
未修者試験も下の階で行われていたらしい。

東大ローって他と違うな、って思ったことがいくつかあって、まず、六法。
貸与されたのは2020年版のポケット六法なんだけど、科目ごとに配布・回収される。さっきまで誰が使ってたか分からない六法を渡されるって、なんだか新鮮だった。

次に、机の上に置けるものの少なさ。
黒または青の万年筆かボールペン、時計、ティッシュ、ハンカチ、目薬は置ける。
シャーペン、鉛筆、蛍光マーカーは机の上に置くことができなかった。

解答用紙にマス目があるのも東大だけだった。急いで書くとウってなる。
練習が必要ってほどではない、実際なんとかなったし……。ただ、たかがマス目なんだけど地味に書きにくいので、もし今度マス目のある試験を受けるなら練習しておこうと思った。
ちなみに、東大ローは30文字×40行の横書き両面で、マス目は1マス約7ミリの正方形。
時間割(1科目目が民事系とか)が一次の通過通知が届くまでわからなかったのも東大だけかな。

最後に、試験監督の方が外国人の方だった。
自分の英語能力を考えると……、日本語を母国語としない方が日本語で話すって本当にすごい! ましてや日本で大学教授してるって天才だと思う。尊敬のまなざしで見つめておりました、遠くから。
この方はすべてのアナウンスを担当された。3科目目の前には、「朝にも言いましたけど、私の読む練習だと思って聞いてください。机の上の受験番号と…」なんておっしゃっていて私は和んだ。読む練習全く必要ない。

私立3校受けた私にとっての東大の特殊性(問題以外)は以上のとおり。

問題に関しても簡単に感想を。
まず、時間足りない。民事系(民法・商法・民訴法)を70分って足りない。公法系も設問4つなんて足りない。本当に時間との闘いだった。
文字数制限を気にしなくていいぐらい時間なかった。東大が求めてるのは処理能力の高い人間なんだと思う。
そして、(特に公法系は)判例知らないと終わる。今年は4つの設問のすべてに『判例を踏まえて』と記載があった。時間ないし判例知らないしで、設問4は判例踏まえないで書いちゃったよ私は。

以上が、私の東大ロー受験の感想である。
こんな感じでてんやわんやだったので、結果には期待できない。アマゾンからデイリー六法2020 令和2年版が届いたので、今日からまた勉強開始。ロースクールも予備試もがんばろう。